推薦図書(ダニエルスティール Until the End of Time)
感想
超おすすめです。ダニエルスティールの小説の中では、かなり展開が激しく、読んでいて飽きません。また、登場人物も少なめで、かなり読みやすいです。
おすすめ度 : ★★★★★★★★★☆ (10点中9点)
ポイント(1):展開が激しいので読んでいて飽きない。(ダニエルスティールらしくない)
ポイント(2):登場人物が少なく理解しやすい。
ポイント(3):中盤で、「えぇー」と驚くような急展開
ポイント(4):アメリカ社会の表と裏を覗き見るような人物像
(悪人というわけではなく、価値観の違う人々がそれぞれのコミュニティーを作っているという意味)
ポイント(5):キリスト教が前面に出ているが、展開的には仏教的な思想(輪廻転生)
あらすじ
登場人物1(ビル): 弁護士一家の家計に生まれ、裕福な少年時代を過ごしたのち、厳格な父親が経営する大手弁護士事務所で弁護士として働く、青年。
登場人物2(ジェニー): フランスからの移民夫婦の一人娘と生まれるが、父親は、幼い頃に仕事中の事故で死亡。母親一人によって育てられる。母親は、裁縫で生計を立てていたこともあり、ニューヨークでデザイナのマネジメントに従事する女性。仕事ばかりしていたら、有名デザイナーたちに頼られるディレクターの地位を確立。有名女性誌などに、記事にされるほどのキャリアウーマン。
展開(1)出会いから結婚まで
登場人物1と登場人物2が、恋に落ちて、結婚しようとするも、身分の違いから、登場人物1の家族(特に父親)から大反対される。そこで、駆け落ち同然で結婚する。ただし、登場人物1、登場人物2は、そもそもニューヨークに住んで仕事もしているので、駆け落ちと言ってもそのままの生活。
ここまでは、よくある展開。
展開(2)結婚後の生活(前半)
結婚するも、登場人物1は、結婚に大反対していた父親が経営する法律事務所で弁護士として働いていたので、結婚後は無職。登場人物2の”ひも”として生活する。しかし、登場人物1は、実は、階級や身分などで人を判断する差別的な自分の家族を軽蔑していた。それでも、親のススメにより、仕方なく弁護士になるべく、法律を先行し、弁護士になったのだが、本当は、宗教に興味があった。
そこで、結婚後、失業を機に改めて、大学で宗教学を学び、牧師を目指す。
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